モリ工業株式会社

環境への配慮

環境方針

モリ工業株式会社は、耐久性に優れ環境にやさしいステンレス鋼を中心とした溶接管及び関連製品の開発・製造を通じて、これらの事業活動にともなう環境との関わりを認識し、持続可能な企業をめざします。資源の有効利用と環境保全に積極的に取り組むとともに、環境管理活動を通じて、企業としての社会的責任を果たし、社会や地域に貢献する企業であることをめざします。

  1. 省エネルギー、省資源を積極的に推進し、廃棄物その他の排出抑制に努める。
  2. 有害化学物質の使用削減ならびに環境影響の少ない代替品への変更を行い、環境負荷の低減に努める。
  3. 地球温暖化の要因である温室効果ガスの排出抑制に努める。
  4. 環境に関わる法規制とその他の要求事項を順守し、汚染の予防と環境保護ならびに安全な作業環境づくりに取り組む。
  5. 環境マネジメントシステムの継続的な改善に取り組む。

ステンレスの魅力

家庭用器具や電気機器、建設や自動車など、私たちの生活には欠かすことのできない「ステンレス」は、使用済みとなった後もそのほとんどが品質を低下させることなくリサイクルされています。回収されたステンレスはほぼ100%再利用が可能で、各種材料の中で最も高いリサイクル率を誇るものの一つです。そのため、ステンレス製品の利用範囲を拡大すること自体が持続可能な社会の発展を促すことになります。

CO2排出量削減に関する取り組み

当社のCO2排出量削減に関する取り組みとして、自社が直接排出するCO2を減少させることから始まり、現在、事業活動でのエネルギー使用に伴う間接的なCO2排出量削減への取り組みが主な活動となっております。日々の効率化、生産性向上、歩留りの向上などは、継続的なCO2排出量削減活動の一環として捉え、各部門において目標達成を目指し活動しております。一方、当社におけるCO2排出量の多くは電力使用によるものであるため、再生可能エネルギー由来の電力購入や、太陽光パネルの設置などを視野に入れて、電力確保に努めていきます。

CO2排出量の推移

     ※1 CO2排出量は、電力会社から発表されているCO2排出係数を用いて算出しております。
     ※2 モリ工業単体での実績

電力、水、都市ガス使用量の推移

     ※ 河内長野工場での実績

主な省エネ活動

生産工場、オフィス内照明のLED化

当社は、生産工場やオフィス内の照明をLEDに更新することにより、省電力化に取り組んでおります。当社の主力工場である河内長野工場内の天井照明は、全てLEDへの更新が完了いたしました。

モータ、ポンプなどの高効率化

生産工場で使用しているモータやポンプを高効率タイプに更新、またインバータ制御することで効率改善となり、消費電力の削減となります。

コンプレッサーエアーの削減

生産工場にて、コンプレッサーエアー配管の見直しや、ノズルの変更などにより使用エアー量を抑制しています。また、インバータ付きのコンプレッサーに更新し台数制御を行うことにより、消費電力の削減に取り組んでいます。

生産拠点の集約化による運送時CO2排出量の削減

茨城工場に新しく東棟を建設し、条鋼製品の生産拠点を集約することにより、関東に集中した顧客への運送が容易になります。これにより、運送時のCO2排出量を削減します。

工場レイアウトの最適化による消費電力の削減

生産設備のレイアウトを適時最適なものに変更することで、材料や製品の運搬距離が短縮され、クレーンなどの使用量が減ることで、消費電力の削減につながります。

高周波溶接機の半導体化

高周波溶接造管機の高周波電源を従来の真空管式から、消費電力の少ない半導体式に随時更新を行っており、これまでに約9割の高周波溶接機の更新が完了いたしました。

紙消費量の削減

当社では、大阪本社、東京支店、名古屋支店を中心に、ペーパレスFAXシステムの導入や、社内文書の電子化など、紙使用量の削減を目的とした取り組みを継続的に進めております。いち早くペーパレスFAXを導入した大阪本社では、導入前と比べて約58%の紙消費量の削減を実現しています。

※大阪本社のペーパレスFAXシステム導入前と導入後の集計値比較

産業廃棄物の推移

     ※ 河内長野工場での実績

PCB保全に向けた取り組み

当社では、生産工場内の設備に使用されているPCB含有機器について、「ポリ塩化ビニフェル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」に基づき適正に保管・管理・届出を行っており、令和5年度中に全ての低濃度PCB廃棄物の処分が完了する予定です。

環境美化活動の推進

当社では、環境美化活動の推進として工場周辺および構内の美化・緑化を進めています。境界緑地帯の整備及び工場隣接地の清掃を実施、またブロック塀をフェンス化し道幅を広くすることで地域住民、通勤、通学など通行者にとって快適な環境となるよう努めています。

アドプト・ロード・楠町東

河内長野工場はアドプト・ロード・楠町東という名称で、工場前の国道310号線のゴミを集めたり、植樹帯の草を抜いたりという活動を行っております。その功績が認められ、河内長野市長賞を受賞しました。

再生可能エネルギーの導入

再生可能エネルギー由来電力の購入

当社の主力工場である河内長野工場に、実質再生可能エネルギー由来である電力の導入を令和4年4月より開始いたしました。これにより、河内長野工場における総電力使用量の約8%が再生可能エネルギー由来となり、年間約703tonのCO2排出量削減となります。

太陽光発電

CO2排出量のさらなる削減に向けて、当社河内長野工場屋上に太陽光パネルの設置を検討しております。

ディマンド・レスポンス(DR)の取り組み

令和4年度から、電力会社の電力供給に対して需要がひっ迫した場合に、フレキシブルに需要量を変更する、いわゆるディマンド・レスポンス(DR)の運用を開始いたしました。電力会社への電力需要が大きくなる夏季、冬季期間における当社の使用電力を抑えることで、世の中の電力需給バランスの調整に貢献しています。

環境マネジメント体制図

当社では、環境保全活動を明確にしてその効率を上げるために、環境マネジメントシステムを導入し、環境方針をはじめ環境マニュアルを含む社内規定や手順書を定めて、継続的改善活動に努めています。

環境マネジメントシステム登録情報

登録番号JSAE 946
登録者名モリ工業株式会社 河内長野工場
登録月日初回登録:2004年10月8日 有効期限:2025年10月7日
適用規格JIS Q 14001:2015、ISO 14001:2015
登録範囲溶接管(ステンレス鋼・耐食耐熱超合金・チタン等)、ステンレス加工品
(フレキシブル管・熱交換器等)、パイプ切断機等の開発及び製造